インバウンド対策 レストラン編

日本のインバウンド需要は高まる一方。都市部や観光地だけではなく、地方都市にまで波及しつつあります。そんな中、レストラン/飲食店が取るべき戦略とはどのようなものなのでしょうか?今日から実践できるインバウンド対策を考えていきたいと思います。

まずは情報を収集し、分析するところからはじめましょう。優先して調査するべき点は以下の3つです。

飲食店を経営する上で、客層の分析は欠かせません。

まずは最寄駅や近隣の観光名所に赴き、その土地に訪れる外国人観光客の傾向を把握しましょう。日本有数の観光地であればネットや書籍でもそういった情報を入手できるかも知れませんが、基本的には足を使っての調査をおすすめです。たとえば昼と夜ではどちらの方が外国人観光客をよく見かけるのか、個人が多いのか、団体客が多いのか、そして性別や年齢層など、実際に体感しなければ分からない情報も多いことでしょう。

また、あまり観光地化されていない土地でも、外国人向けの安宿があれば観光客が訪れる可能性は十分にあります。さらにいえば寺社仏閣は外国人観光客の興味を大いにひくので、マイナーでもそういった類の建物があれば、ふらりと立ち寄る観光客もいるはずです。

インバウント対策で外国人観光客に優しい店を目指すには

せっかく来ていただくので最高のおもてなしをしたい!というのが飲食店経営者様のお気持ちかと思います。では、外国人観光客を迎えるにあたりどのような準備をする必要があるのか見ていきましょう。

外国語メニューを用意する

インバウンド対策 レストランメニュー

海外でレストランに入った際、外国語のメニューに戸惑ってしまったことはありませんか?同様に、外国人観光客は日本語のメニュー表では注文しづらいので、外国語のメニューを別途用意しましょう。基本的にはより多くの人に伝わりやすい英語表記がおすすめですが、たとえば情報収集の過程で中国人観光客が多いと分かったといった場合には、中国語のメニューを採用するのも良いでしょう。実際に外国人観光客に人気の原宿では、英語の他に中国語と韓国語の表記を採用している飲食店が数多く見受けられます。

また、馴染みのない料理名からは食材や味が想像しにくいでしょうから、メニューには写真を載せるようにすると良いですね。できれば全メニューの写真を用意するのが理想ですが、大幅な変更が難しければ、おすすめメニューや季節の限定メニューだけでも写真を添えるようにしましょう。また、写真が有れば注文に関してのスタッフとお客様の外国語でのやり取りもスムーズにいきます。

アレルギーや宗教に配慮する

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アレルギー持ちの方にとって、海外での食事は特に気を使うもの。馴染みのない料理名からは原材料や調味料の想像がつきづらい分、慎重にならざるを得ないのです。そういう時メニューに分かりやすい表示があれば、安心して食事をすることができますね。小麦、卵、乳製品をはじめとした食材は英語で表記しておく他、アイコンがあるとより伝わりやすいかも知れません。

また、中には宗教上の理由から口にできない食材がある方々もいます。特に豚肉や牛肉はメインディッシュに使用されやすい分、鶏肉や羊肉といった代替品でも調理できるようにしておきましょう。宗教的な違いに配慮することもインバウンド対策では重要です。

箸が使えない方に配慮する

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アジア諸国の多くは箸を日常的に使いますが北米、ヨーロッパ圏では箸を使う文化がありません。中には日本食レストランで箸を使うことを学ぶ方もいらっしゃいますが、大多数の方が箸を使えないと考えた方が良いでしょう。

和食料理店は外国人観光客からの人気が高いものの、箸の扱いが難しく食事を楽しめなかったという声も少なくありません。そういう方のために、フォークやスプーンの用意があると喜ばれます。 

趣向の違いに配慮する

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国や地域による趣向の違いにも配慮すると良いでしょう。たとえばアジアの一部地域では、日常的に辛い物を摂取する習慣があり、こういった地域の方にとって辛くない日本食料理は味気ない物に感じられるようです。ですので、そういった方が自分で味付けできるよう、卓上に辛味調味料を用意しておくと良いでしょう。こういった取り組みによって、より幅広いお客様にとって「口に合う」料理を提供することができます。

カード払いに対応する

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実は北米やヨーロッパではカード払いが主流の国も多く、現金をあまり持ち歩かない人も少なくありません。それ以外の国でもクレジットカードは何かと便利なので、海外旅行中は重宝されます。カード払いに対応すれば、少なくとも支払方法を理由にふるい落とされることはなくなるでしょう。

インバウンド対策をお考えのレストラン経営者の方の中にはカード払い導入にさけるだけの予算が無いとお考えの方もいるでしょう。しかし、カード払いを導入するコストもひと昔に比べだいぶん下がりました。スマホ端末でのカード決済の導入ですと、初期費用0円、手数料も3%ほどとなっており、小規模の飲食店への導入も敷居が低くなっています。

実践!外国人観光客を呼び込む具体的な集客方法

我々日本人がそうであるように、外国人観光客の多くは事前に飲食店の目星をつけてから旅立ちます。その手段は主にオンライン検索やSNSです。そのためお店のホームページを英語化あるいは対象言語で対策するのはもちろんのこと、Facebookのアカウントを作成するのは必須です。ご自分で海外向けサイトを作成する場合は海外向けサイトの作り方をご参考ください。また、検索からお客様を呼び込むためにはSEO対策が必須になります。対象とする言語により対策方法が異なり、弊社では英語SEO対策を行っております。

口コミで集客する

旅行者が知らない土地で飲食店を探すときまず検索するのが、口コミサイトです。情報をたやすく手に入れることができる今の世代の人が、何も知らない状態で店に入るのは稀でしょう。海外からの観光客は特にその傾向が強くなると思われます。口コミで良い評価をもらえれば大きな集客効果が見込めます。日本では食べログが主流ですが、海外で利用者の多いサイトは以下の3つです

Yelp 

インバウンド対策 YELP

YELPは世界30ヵ国で1億四千万ユーザーがいる世界最大の口コミサイトです。特に北米での支持が強く、レストラン以外にも地元企業のレビューを確認出来ます。

インバウンド対策TripAdvisor

Trip Advisorは世界48ヵ国でビジネスを展開しており、ユーザー数3億人の世界最大の旅行口コミサイトです。YELPとは違い、ホテル、観光スポット等旅行に関するすべての場所を網羅しており、旅行に関して検索すると大体このサイトの口コミが出てくるほど影響力が強いサイトです。

中国版食べログと言われる大衆点評は中国で絶大な支持を集めており。様々なものに関しての消費者の口コミを見ることができる、中国最大の生活情報サイトです。

口コミで評価をもらうには、まず店の情報を登録しなければ始まりません。これらのサイトはすべて日本からでもアカウントを作成することができます。また、それぞれのサイトから配布されるステッカーを店内に張っておけば、お客様に店の評価を促すことができます。こういった口コミによる宣伝効果を狙うならば、店内にフリーwifiを導入するとより効果的です。

日本ではまだWIFI環境が他先進国と比べ整っておらず、外国人旅行者はデータ使用量の制限を受けている方が大半ですから、フリーWIFI導入で集客効果を得ることも可能です。

グーグルビジネスでインバウンド対策

外国人旅行者が現地で口コミサイト以外で店を探すとなるとネット検索で店を探す方法を取ります。そこで旅行者が検索をかけそうなキーワードに対してのSEO対策、またグーグルビジネスへの登録がインバウンド集客では非常に重要になります。

グーグルビジネスが重要な理由は二つあります。

グーグルビジネスに登録していなければ地図に表示もされず、近くにある飲食店を探している人にも認知してもらえないので、チャンスを逃すことになります。グーグルビジネスは無料で情報を掲載できるので、簡単に出来るインバウンド対策でしょう。

インバウンド対策は補助金を活用出来る今がチャンス

政府は2020年までに訪日客を4000万人にするとの目標を掲げており、その具体的な施策としてインバウンド対策を行う事業者に対して補助金を広く交付しています。県によってその上限、内容が違うので各都道府県庁のサイトで確認してみてください。補助金を広く交付するのは恐らく2020年までは続くので、今がインバウンド対策を行い、ROIを高める最高の時期であるといえるでしょう。

インバウンド対策で外国人観光客を呼び込む工夫まとめ

インバウンド対策というと大掛かりなものを想像しがちですが、実は手軽なものばかり。さらに今は補助金を受けることができる絶好のチャンスです。

これらの対策を取るのと取らないのとでは、海外からの集客率に大きな差が生まれます。これからは観光地以外でもインバウンド対策が重要になる時代ですので、できるところから取り入れてみましょう。